このプロジェクトで何が一番難しかったかって、デジタルスケールにどうやってケーブルを接続するか考え出すことでした。プラグインできる汎用のコネクタなどありませんし、かといってケーブルをじかに出すのは気が引けるし。逡巡したあげく結局どこかのサイトで見た、コネクタヘッダをはんだ付けする方法を取りました。出来上がりはこんな風になります。
スケールを完全に分解する改造です。メーカー保証はあきらめましょう。分解して基板をむき出しにしたら基板用コネクタヘッダをはんだ付けします。基板エッジにでている接点パターンは、きちんと計測すると1.65mmピッチくらいだということが分かるのですが、ここでは2.0mmピッチのこれを使いました。4ピンなのでぎりぎりこれでも大丈夫です。ただ、このコネクターは非常に熱に弱くて少しでも余分に長くこてを当てようものならコネクタハウジングが融けてピンが泳ぎだすのが難点です。少々高くても他のメーカーのものを使うのが賢明でしょう。なお、分解しないで無理やりはんだ付けする方法もありますが、スケールのケースが溶けるのでお勧めはできません。後述のコネクタカバーが閉まらなくなってしまいます。
組み立てる前にスケールのプラスチックカバーの加工をします。下の写真の緑の四角で囲んである部分を削り落します。こうしないとコネクタヘッダの下半分が干渉してしまうからです。
組み立てた後はこうなります。
このままだとコネクタカバーが閉まりませんのでこいつも加工します。左下から11.0mm×2.5mmだけ削り込んでやると…
下側の「ツメ」がぎりぎり0.5mmほど残ります。このおかげでパチンと小気味よくカバーが閉まります。このポストの最初の写真がカバーを閉めたところです。
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