2008年10月10日金曜日

なぜPONGなのか(1)

私が子供の時分にTVコマーシャルで、そしておもちゃ屋の店頭で見た「テレビテニス」はあまりにも鮮烈で脳裏に焼き付いています。なにしろそれまでテレビに映し出されるものはテレビ番組しかなかったわけで、その画面に何やら番組以外のものを映し出して遊ぶという概念さえ持ち得ませんでした。しかも(遊ぶからには当たり前ですが)コントローラ上のノブを回して自分の意のままにパドル(棒の映像)が動く。それはそれはびっくりこいてしまったのです。

我が家は貧乏ではありませんでしたが、当時このようなものを持っている友人は皆無で、当然買ってもらえるような代物ではありませんでした。いや、あまりにも自分の立場とかけ離れた存在だったので、親に遠慮して欲しがらなかったのかもしれません。

今ネットで調べてみるとこれは1975年にエポック社から発売されたものと判明。定価19,500円とは、当時としてはまったく子供向きの価格ではなかったんですね。

また、こちらの情報によれば「得点を記録する機能がなく、本体に回転式の表示装置が付けられている」って…へーそーだったんだー。てことは、ボールを跳ね返すことしかできなかったんだね。当時は技術立国の直前。それでも家庭用ゲームとしては強烈に画期的だったはず。

日本の「テレビテニス」のおおもとは米国アタリ社のアーケードゲーム "PONG" らしい。1972年の発表だったそうです。こちらの "PONG" はネット上で情報が集めやすく、プレイ中の動画も YouTube などから発掘できます。

こっちにはちゃんと得点表示が画面に表示されています(自分としてはなぜかこっちの画面のほうが記憶に残っています)。

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